記録的な猛暑もようやく一段落し、夜は虫の声も聞こえるようになった。そこで、大竹真アナが都内スーパーに出回り始めた秋の味覚を調べると「異変が起きていた!」。どうやら、この秋は「猛暑の恵」がいっぱいらしいのだ。
リンゴだけは気温下がらず「火焼け」で色悪く小ぶり
まず梨は「今年は暑くて雨も少なかったので甘くておいしいです」(スーパー社長)という。価格もほぼ例年並みだ。ブドウの王様・巨峰も「とても甘くておいしい。価格も例年の2~3割安です」というから嬉しい。
ところが、スーパー社長は「心配な秋の味覚がある」という。リンゴだ。「色つやも悪くて、出回りも遅い」。なぜなのか。レポーターの西村綾子が産地の岩手県盛岡市に飛んだ。
生産農家に聞くと、例年はお盆が過ぎる頃から気温が下がるが、今年は連日30度という猛暑で雨も少ない。このため、表面が変色する「火焼け」が多発し、大きさも小ぶりになっているという。この地域ではトマトも実る前に花が落ちてしまい、収穫量は例年の3割程度だったというから痛い。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト