六本木クラブ「集団撲殺」犯人たちどこに潜伏?店の中に連絡役がいた

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   東京・六本木のクラブで2日(2012年9月)未明、酒を飲んでいた客の男性を目出し帽をかぶった集団が襲い撲殺した事件は、目撃者、防犯カメラ映像、道路Nシステム映像など手がかりがあるわりには、犯人逮捕が遅い。警察が一網打尽を狙っているからとか、背後関係を内偵しているという見方もある。いくつかの謎を整理してみると…。

待っていたワンボックスカーで高速道路を逃走

   被害にあった焼肉店経営の藤本亮介さん(31)が、六本木界隈の飲食店を3、4軒ハシゴしたあと、現場となったクラブを訪れたのは午前1時ごろだった。予約していた店内の一番奥のVIP席で友人の男女6人と酒を飲んでいた。

   午前3時半ごろ、目出し帽をかぶり黒ずくめの10人ほどが裏口から侵入、金属棒を持った4、5人が藤本さんを殴打し続け裏口から出て行った。目撃者によると、「顔はマスクで目と口だけ。体格は普通で、(最初)叫ぶとかもなく、何かのイベントで仮装してきたのかなと思った。羽交い締めみたいにして、何人かが金属バットみたいな物で殴っていました。カキーン、カキーンみたいな音がしたが、被害者は無抵抗でピクリとも動かなかったですね」

   グループが裏口から非常階段を駆け降り逃げ去る一部始終を目撃した人は、「まず1人目が車道を横切り走り去った。続いて4人が車道を横切り走り去ったが、その中の2人は金属製と見られる棒を持っていた。次の6人目は半ズボン姿。さらに2人が車道を走り抜け、少し遅れて9人目が走り去った。いずれも凄い勢いで走り去った」という。捜査関係者によると、犯人グループは止めてあったワンボックスカーで高速道路に入り、東大和方面に逃走したらしい。

被害者の予約・VIP席の位置熟知して襲撃

   そこでナゾだが、1つ目はなぜ藤本さんが予約していたことを知っていたのか。2つ目は犯行グループが、正面玄関はセキュリティーチェックが厳しいのを知っていて、はじめから裏口から侵入している点。3つ目は店内は暗かったのに、藤本さんを探すでもなく直行したことだ。こうしたナゾから、店内の客の中に犯行グループの仲間がいて連絡を取り合っていた可能性も考えられる。

   藤本さんは渋谷で焼肉店など数店を経営する若手経営者で、友人によると「小学生から大学までアイスホッケーに打ち込み、後輩の面度をよく見る活発なスポーツマンで、事件に巻き込まれるような人柄ではなかった」という。

   キャスターのテリー伊藤「200人もいる人前で人を殺すなんて並大抵じゃないですよ。9人、10人という組織で動くというのは強力な組織でないとできないでしょう。六本木っていい街だったじゃないですか。最近こういう事件が多い。楽しい街にしたいですね」

   犯行グループは迅速な行動でよく統率が取れているように見える。こんな集団暴行事件で連想できるのは、かつてのオウム真理教事件ぐらい。さて、どんな集団なのか。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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