「けさ、朝刊見た方は驚いたでしょうね」。朝5時半、「朝ズバッ!」がはじまるなり、新聞を手に持ったみのもんたが言う。民主党の若手中堅議員から推挙されるなど、代表選への出馬が取り沙汰され、もし出馬すれば野田首相と激戦を繰り広げると予想される細野豪志環境・原発担当相が、放送のこの時点では、きょう7日(2012年9月)に出馬を最終判断する予定と伝えられていた。その新聞予想が、読売新聞は「きょう首相に伝達」(今夕に出馬表明)、朝日新聞は「出馬見送る意向」で、「全然、違う」(みの)のだ。
朝刊各紙の予想-読売新聞「今夕に出馬表明」でハズレ!朝日新聞「出馬見送り」で当たり
「さて毎日新聞は…」とコメンテイターの与良正男・毎日新聞論説委員に振った。日本の政治を見続ける与良も取材に当たったが、結局出るか出ないか、わからなかったそうだ。「ただ細野さんに近い人ほど出ないほうがいいと言っている。遠い人は細野さんの人気と若さに頼って、わらにもすがる思いで出てくれという感じ」だそうだ。
野田と細野にはさしたる政策の違いもないのに、自分の選挙のことだけ考えてる連中が選挙用に細野を担ぎ出そうとしていると、与良は解釈しているようだ。
「細野さんが出ないなら名古屋の河村さんと一緒になるかとか、そういうことでブラブラしてる連中がたくさんいる」と腰の据わらぬ連中を批判し、「野田首相で腹をくくるのが政権党の最後の責任」と言い渡していた。
「朝ズバッ!」の番組終了後の9時前、NHKが速報で「細野出馬せず」を報じた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト