東京駅の八重洲口商店街は駐輪禁止だが、いつも100台くらいが止まっている。駅周辺の放置自転車が多いところは、1位が赤羽駅、3位が新小岩駅というのはなんとなくわかるが、東京駅は2位なのだ。
番組ディレクターが聞いてみると、「駐輪場がないんだよね」「禁止はわかってるが」 「ここはどうかな」。周辺部の駅ならいざ知らず、都心の真ん真ん中の東京駅に、いったいどこからくるんだ?
撤去されても4割が取りに来ない!対策費だけで171億円
東京駅の「無法駐輪」の原因としては、地元の中央区だけではなく、台東区や江東区の湾岸地域に大規模マンションが増えたのが大きいという。たしかに自転車ならほどほどの距離だ。昨年(2011年)に丸の内で撤去された自転車は約400台。7、8割が湾岸からだった。
そこで自転車にもナンバープレートを付けて、取り締まりを強化したらどうかという話が持ち上がった。有識者による東京都自転車対策懇談会がこの10日(2012年9月)に東京都にナンバープレートの義務化を提言する。これを受けて、都は条例化できるかどうかを検討する。
副座長の岸田孝也氏は「放置自転車を回収しても、4割は取りに来ない。その費用がかかる。少なくともナンバープレートがあれば、防犯登録と同じような効果があって、気をつけるようになるはずです。事故起こした場合でも所有者がわかるし」と話す。
所有者の住所・氏名登録し「預け金制度」導入
司会の羽鳥慎一「たしかに迷惑駐輪は多いですよね」
小松靖アナ「都内で平成22年度の放置自転車は69万台。その4割は取りに来ない。この対策費が171億円です」
金額をあげるとたしかにわかりやすい。ナンバープレートで所有者の住所・氏名を登録し、「預け金制度」を作って購入時に徴収して廃棄時に返却することで、最後まで責任を持たせるというのが提言の中身だ。ただ、デメリットはナンバープレート制の維持・運営の費用がかかる。預け金制度は価格に転嫁されるおそれがあるなどだ。キャスターの赤江珠緒「駐輪場もつくらないといけない」
小松「ターミナル駅では整備していますが、それよりもマナーをよくする効果があるのではないか」
サッカー解説者の松木安太郎「ヨーロッパなんか、勝手に乗って先で置けばいいというのがあるよね」
羽鳥「東京にかぎりませんよね」
宇治原史規(お笑いタレント)「大阪でもあります。ただ、インタビュー受けた人の受け答えが東京の方が若干ていねいやな。大阪はもうちょっと…」(笑い)
取りに来ない自転車が20万台以上か。それを活用して「フリー自転車」にするとか、自転車を電車に乗せられるようにするとかはどうか。駐輪場だけは作らないといけないが。