「北島選手は手のある自分」パラリンピック競泳・中村智太郎『銀メダルキック』

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   ロンドンパラリンピック第4日目、日本はメダル量産に動き出した。第1号は柔道(視覚障害)男子100キロ超級の正木健人(25)の金メダルで、視覚障害者の柔道ルールは組み合った状態から試合が始まる。こうなると、日本の柔道はやはり強い。

組んだら強い日本柔道。正木健人は強豪中国選手に「一本勝ち」の金

   正木は強豪選手を次々破り、決勝の相手は北京大会で銀メダルの中国・王嵩。相手が仕掛けてきて失敗し、倒れ込んだスキをついて押さえ込みあっさり一本を取った。正木は「自分の柔道が生かせる場所があって本当によかった」と嬉しそうに語った。

   競泳男子100メートル平泳ぎ(運動機能障害)では、生まれつき両腕のない中村智太郎(28)が強力なキック力で銀メダルをつかんだ。アテネ、北京に続き3度目。アテネでは銅メダルで、今度は金を狙ったが惜しくも銀だった。

   コーチによると、脚で水をかく動きがズバ抜けている北島康介の泳ぎを徹底的に研究したという。中村も「健常者トップの北島選手は手のある自分だ」というほどだ。そのキック力をさらに磨いて、次のリオデジャネイロ大会では金メダルに挑むか。コーチも「凄い人間なんだなとしみじみ思う。多分、今回は最後にならない。もう1個上を狙うと思う」と話す。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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