欧州各国のサッカーリーグで夏の移籍期限が終了する8月31日(2012年)、日本代表のふたりがブログを更新した。
オランダのVVVでプレーしていた吉田麻也は、イングランド・プレミアリーグのサウサンプトンへの移籍が決まった。所属していた2年間は「谷あり谷あり」だったが「いつかこの日が来ると信じてやってきました」とブログで振り返る。サウサンプトンには元日本代表の李忠成が所属していることもあり、「あまり心配はしていません」と楽観的な様子。
「ここからがヨーロッパでDFとしての本当の挑戦! 楽しみです」
と、新天地でのプレーを心待ちにしているようだ。
対照的にドイツ・ブンデスリーガ、ヴォルフスブルグの長谷部誠はブログでチーム残留を明らかにした。この日のタイトルは「随所作主、立処皆真」。「いつどこにいても、どんな立場でも何ものにも囚われず、常に主体性を持って一生懸命行動すれば、もうそこには真実がある」という意味だと明かす。場所や状況を問わず、がんばることに意味があるのだと、まるで自分に言い聞かせているようにも見える。
この2か月間は多くのことを考え、悩んだという長谷部。チームでは「事実上の戦力外」を伝える報道もあった。その中で、応援してくれる家族や友人の大切さを気付いたと、しみじみつづっている。