丹羽大使襲撃犯捕まったの?特定しただけ?刑事処罰せず罰金刑の可能性

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   北京駐在の丹羽宇一郎大使の公用車が襲われて、車につけていた日の丸が奪われた事件で、 中国外交部(外務省)は昨夜30日(2012年8月)遅く、日本大使館に「容疑者を特定した」と伝えてきた。しかし、いまだ逮捕には至っていないという。なぜか?

   大使と同行していた大使館員が携帯カメラで容疑者と2台の車のナンバーを撮影していて、車種とともに画像を公安当局へ伝えており、容疑者の特定は時間の問題と思われていた。ところが情報の流れがまことに奇妙だ。

野田首相の胡錦涛主席宛親書も渡ったんだか渡らなかったんだか…

   事件から2日目には「容疑者を特定」と伝えた新聞がある一方で、日本外務省は「まだ連絡がない」。昨夜の一報で中国外交部は「複数の容疑者を特定した」としながら、逮捕はしていない。けさ31日の朝日新聞は一歩踏み込んで、北京市公安局は起訴せず、行政処分に当たる「治安管理処罰法」を適用して罰金刑を決めたと伝えた。

   司会の羽鳥慎一「かなり処分に苦労していると思われます。国内世論への配慮からでしょうね」

   吉永みち子(作家)「ここで日本が満足するようなことをすると、さらに反日が強まる。でも、日本人としてはちゃんとした処分をしてくれないと収まらないが、その結果がまたえらいことになる」

   赤江珠緒キャスター「中国は国内ではなく、国際世論の方を見てほしいですよね」

   きのう、山口壮・外務副大臣が中国外務次官と会見し、携えていた胡錦涛主席宛の野田首相の親書がどうなったのかが一向にわからないという変なことも起こった。親書で襲撃事件の早期解決と反日行動の沈静化を求めたと見られるが、山口は渡したとも渡さないとも答えない。藤村官房長官は「まだ報告がない」といい、東京の中国大使館 がは「まだ確認できてないです。受け取らないような恐れはないから安心してください」なんて話す。

9月18日「満州事変勃発の日」に中国以全土で大規模な反日行動

   中国に詳しいジャーナリスト富坂聰氏は「(親書は)日中間で問題を大きくしないよう、うまくやっていきましょうという内容だと思います。カギは中国の民意ですから、これがどう動くかによる」という。中国国内の世論は8割が襲撃を支持する結果になっており、「彼らを刺激したくないというのが中国の本音だ」と説明する。

   羽鳥「親書がどこにあるかわからないなんてありえない。そういう風にした方が…というのが状況を表している」

   吉永「親書が宙に浮くなんてみっともない話。首脳間に信頼関係がないからこうなる」

   9月18日には中国全土で大規模な反日デモが行なわれるという。この日は1931年に満州事変が起こった日で、中国にとっては「国辱の日」。2010年にも日系企業やデパートが襲撃されている。これに「尖閣」が上乗せになる可能性は高い。

   吉永「もし何かあったら日本側も爆発する。それを抑えたいという点で両国は一致してるんでしょうけれどね」

   親書なんかだれに渡そうと同じだと思うのだが、このあたりがさっぱりわからない。それに、ひとこともしゃべらない外務副大臣て何なんだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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