ポール・マッカートニーがインドで虐待されていた子象救出に一肌脱いだ。子象のサンダー君の救出を願う嘆願書をインドの森林大臣に提出していたのだ。サンダー君は寺院の窓のない狭い小屋に鎖につながれ、鎖には刺が付いていて、動くと激痛が走るようになっていた。体にはムチで打たれた傷もあり、長年、虐待され続けてきたことは明らかだった。
「救い出し森に戻すことを願います。世界が見守っています」
「サンダーの写真を見て、虐待に心を痛めています。サンダーを救い出し、保護のもとに置き、機会を見て森に戻すことを切に願います。世界がサンダーを巡る状況を見守っています。どうか幸せな結末が訪れますように」
ポールの森林大臣あて嘆願書のお陰もあって、サンダー君は救出され野生動物保護リハビリセンターへ送られることになった。ポールは動物の権利擁護団体「PETA」の会員で、時にやりすぎと批判を浴びるPETAだが、ポールの一言はやはり強かった。
Noriko Fujimoto