ロンドン・オリンピックのボクシング・ミドル級で金メダルをとった村田諒太選手(26)が、きのう26日(2012年8月)に和歌山市で行なわれた国体・近畿ブロック予選の試合後、引退を示唆した。
国体予選もメダリスト人気で満員。急きょ会場変更
国体のボクシング予選は見守るのは家族や関係者ばかりで、観客はほとんどいないのが普通だが、金メダリストが来るというのでもう大変なフィーバーだった。子どもたちから若い女性、オバさんも「こんな機会ないから」「めっちゃ見たい」「応援する」と大騒ぎとなった。
主催者も大忙しで、試合会場も前日までの100席しかない小さなところから、急きょ2000人収容できる県立体育館へと変更し、リング作りなど整備は夜まで続いた。村田選手もイスの並べ替えなどを手伝った。50台の駐車場では足りず、臨時駐車場70台分を用意したがすぐ満車となった。総勢700人が詰めかけ、村田選手と記念写真を撮ったりサインをもらったり。会場係も、「オリンピックのメダリストというのは大きいですね」と「メダリスト効果」驚いていた。
京都代表で出た村田選手は、自分の試合前に京都の選手を大声で声援していた。「金メダリストです」というアナウンスで盛大な拍手の中でリングに登場したが、村田選手の足元はなんとスニーカーだった。いつものリングシューズをおとといなくしてしまったのだとか。しかし、試合はロンドンでも見せた重いボディーブロウと顔面パンチで終始、相手を圧倒する強さで、関西では負け知らずという大阪代表を2ラウンド56秒でレフェリーストップにして、メダリストの貫禄を見せた。