大津市でいじめを受けていた中学2年の生徒が自殺した一件は、ワイドショーでも嵐のように報じられたが、このごろは引き潮のように去りつつある。そんななか、真相解明のための第三者調査委員会の初会合がおととい25日(2012年8月)から2日間にわたって開かれた。市教育委員会からの資料提供、経緯説明などがあったという。
調査すべきことをしていないし、生徒アンケートも把握不十分
けさ27日の「朝ズバッ!」に遺族側の推薦で委員に選ばれた教育評論家の尾木直樹氏が出演した。尾木は調査委といっても便宜的なものになりがちだが、今回は「越市長が思っていた以上に本気で、誠実に取り組もうとしていると感じた」「真実解明に向かって5人の委員が結束している」などと話し、真相解明への期待をいだかせた。
司会のみのもんたから「教育委員会のあり方」について聞かれると、「相当に問題があると思った」と言う。調査すべきことをしていなかったり、生徒に対して実施したアンケート内容の把握、集約が不十分だと感じたという。
調査委は今後、月1、2回のペースで会合を開き、年内に報告書をまとめる予定だそうだ。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト