「週刊文春」が今週もAKB48を「原色美女図鑑」でやっている。東京ドーム公演の公式ムック(8月23日発売)をとれたことがそんなに嬉しいのかね。
と思ってパラパラ見ていたら「HKT48『お泊まり』で5人脱退!指原莉乃『辞めさせないで』がアダに」というのをやっていた。HKTとは福岡県博多に拠点を置くAKBグループの一つ。文春の元カレの告白ですっ飛ばされた指原が都落ちしたところである。
悪いことは移りやすいのか、4月にメンバーの一人がファンと交流していたことが発覚し、その際、劇場支配人から他のメンバーも同じような行動があったら報告するよういわれたのだそうだ。その成果(?)が出て、4人のメンバーがイケメン専門学校生の部屋にお泊まりしていることがわかってしまった。そこで一人が指原に相談すると、支配人と話をつけるといって直談判したのだが、それがかえって逆目に出て5人がクビにされてしまった。他愛ない話だが、大勢の年頃の娘たちを「恋愛禁止」で縛ろうというのが土台無理なのだ。これを機にAKBの大量クビ切りがはじまるかもしれない。
青学中等部「いじめ主犯」大物女優○○の娘って…○○がさっぱりわからぬ隔靴掻痒
ようやく連続スクープが途切れた文春だが、今週の売りは「青学中等部『セレブ子女』いじめ主犯格は大物女優の娘」。期待して読んだが、これが全然期待はずれだった。事件が起きたのは今年の5月下旬。保護者の一人がこう語っている。
「二年生のA子さんが、数人のいじめグループによって、校内のトイレに追い込まれた。加害生徒は同級生の女子四人と男子二人。女子四人は直接手を下さず、『実行犯』の男子生徒に、いじめの指示をしていたらしい。男子はトイレの個室に無理矢理入り込み、白無地のブラウスにスカート姿のA子さんの衣服を剥ぎ取り、その様子を携帯電話のカメラで撮影したのです」
A子はこのことを父親に話し、父親が激怒して学校に怒鳴り込んで事態が明るみに出てしまったそうだ。
ここまではいいのだが、それから後がいけない。「首謀者の一人はB子。あの○○さん(大物女優の実名)の娘です」というのだが、この女優が誰なのかさっぱりわからない。それがわかれば生徒たちのプライバシーに関わるから、配慮したのはわからないでもないが、読んでいておもしろくない。これなら大物女優の実名を出して、娘の素行はボカして書けなかったものだろうかと考えてしまった。隔靴掻痒記事の見本みたいである。
橋下大阪市長との連携どころじゃない…女房で頭が痛い元総理
「週刊新潮」にチトおもしろい記事がある。「急進的反原発に染まりかけた元首相夫人『安倍昭恵』」がそれだ。夫の安倍晋三は橋下徹大阪市長から組まないかと誘われているそうで、ご機嫌がいいようだが、その妻アッキーが山口県知事選に出た反原発の旗手・飯田哲也環境エネルギー研究所長と親交があるというのだ。
彼女は新潮のインタビューで、彼の講演会に行って、原発システムの在り方について疑問を抱くようになったと答えている。上関原発の建設予定地の祝島で、島中が建設阻止の反対運動を続けているが、そこへも行ってきたという。さすがに行くときは亭主から反対されたようだが、押し切ったそうである。
彼女は大学院で学び直して修士課程を終えた。修士論文のテーマはミャンマーでの寺子屋教育で、お金がなくて学校に通えない子どもたちの支援も続けている。震災以降は自給自足の生活を目指して、無農薬稲作も手がけているそうだ。
橋下市長は彼女のほうと組めば、もっと支持率を稼げるだろうに。ウルトラ保守の星・安倍元総理も、原発推進、憲法改正なんていっていると、小沢一郎のように、自立した妻から三行半を突き付けられないとも限らないな。
総選挙で必ず落ちる民主党大物たち!海江田万里、長妻昭、辻元清美、原口一博…
「週刊現代」で自民党の河野太郎が次の総裁選へ参戦すると表明している。この人のオヤジさん河野洋平は、みんなから好かれて御輿に担ぎ上げられたが、息子はもののいい方が直截すぎるのか、周りに人を集められない損な性格のように見える。だが、彼の徹底した反原発の姿勢は買いたい。長老支配への挑戦などどうでもいい。「原発は放棄します」「東京電力は徹底的に解体します」「消費税は全額年金に充てます」「文科省を解体します」という公約ははっきりしていていい。
私がアドバイスするなら、オヤジが自民党の金権体質を批判して飛び出し、「新自由クラブ」をつくってブームを起こしたように、今こそ自民党などという旧態然としたところを飛び出し、この公約を旗印に仲間を集めて衆院選に臨むがいい。そのときどれだけの人が集まってくるのかで、この人の器量がわかる。直情径行型で人望の薄い河野だが、一世一代の賭に出れば、オヤジさん同様、公約に賛同してかなりの人が集まるかもしれない。
彼に以前会ったとき、自民党を飛び出せといったのだが、首を縦には振らなかった。私は、自民党は腐蝕が進みすぎていて、内からの改革は不可能だと思うのだが。
同じ現代が「民主党落選議員182人実名リスト」をやっているが、これがなかなか興味深い。民主党の票の減少が軽微であった場合でも落選する「落選危険度A」の議員にはこうした名前が挙がっている。「海江田万里(東京1区)、長妻昭(東京7区)、長島昭久(東京21区)、赤松広隆(愛知5区)、中井洽(三重1区)、辻元清美(大阪10区)、原口一博(佐賀1区)、福田衣里子(長崎2区)」
総理候補にまでなった海江田やミスター年金の長妻も落選候補とは、民主党は解散したくないわけだ。
最高裁が有罪にした永井荷風の傑作春本「四畳半襖の下張り」わいせつは素敵だ!
このところ軟らかい記事に見るべきものがないが、それならばと新潮が出してきたのが、永井荷風作といわれる春本の傑作「四畳半襖の下張り」。これを1972年に作家・野坂昭如が自ら編集長を務める『面白半分』に掲載し、「わいせつ文書販売 」にあたるとして起訴されてしまった。錚々たる文人たちが特別弁護人に名を連ねて弁護したが、最高裁が上告棄却して刑が確定した曰く付きの一文である。
永井の作といわれるだけあって格調高く、声に出して読みたいぐらいである。ちょっと紹介してみよう。
「今まで幾年となく諸所方々遊び歩きしが、これほどの容色(きりょう)にて、これ程の床上手にはまだ一度も出会ったことはなし。今夜はどうした巡り合わせかと思えば、しみじみ嬉しくなり、おのれも女の内股へ顔さし入れ、先づ舌の先にて上の方の急所を嘗め、折々舌をまるめて奥深く入れては又上の方をなめてやるに、女は忽ちうつつによがり始め、口の中なる男の一物唇にて根元を堅くしめてはこきながら、舌の先にて鈴口を弄ぶ」
寝苦しい夏の夜に、酒など啜りながら読みたい名文である。