まあ前代未聞が2つ重なった。野田首相が送った親書を韓国の李明博大統領が受け取りを拒否し、返しに来た韓国大使館員を今度は日本側が門前払いにした。親書は書留で送り返されることになった。
騒動のもとは李の突然の竹島訪問とその後の天皇に謝罪を求める発言などだ。大統領の真意は不明だが、親書は一連の動きに遺憾の意を伝え、竹島問題の国際法に基づく解決を呼びかける内容だった。
竹島を紛争地域と認めたくない韓国側の危機感
韓国外交通商省は「受け入れがたい不当な内容が盛り込まれている。返送は当たり前だ」としている。受け取ると、竹島が領土問題の紛争地域と認めたことになると恐れているからなのだろうが、突き返すというのは外交上は非礼極まる。
野田首相も国会で「常識を逸脱している。首脳間の親書を返すというのはどうしちゃったんだろうと、あまりにも冷静さを欠いた行動ではないか」と憤懣やるかたなしという表情だった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト