浅漬けO-157中毒「岩井食品」ケチって半分の消毒薬で野菜洗浄

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   北海道・札幌周辺で発生したO-157による集団食中毒事件は、死者7人、発症した人100人以上と被害が拡大している。原因は「岩井食品」の白菜浅漬け「白菜きりづけ」と見られ、先月(2012年7月)29、30日に出荷された製品が汚染されていたことが確認されたが、31日に出荷した浅漬けも汚染されていた疑いが出てきた。

4年前にも保健所から指導

   森本さやかリポーターは「亡くなった方は子供か高齢者の方、抵抗力が弱い方ばかりでした。岩井食品では消毒薬に塩素を使っていましたが、通常の2倍近くの野菜を入れていたということで、消毒が十分でなかったと見られています」と伝えた。つまり、消毒薬は規定の半分だったというわけだ。岩井食品は4年前にも消毒が不十分だとして保健所から指導を受けており、その後も改善してなかったということになる。

   「とくダネ!」が食中毒の原因となる大腸菌繁殖状況を浅漬けとキムチで比較したところ、キムチは浅漬けよりも菌の繁殖が少なかったという。これについて佐賀大学の染谷孝准教授は、「キムチなどの発酵食品と浅漬けは違います。発酵食品の方が酸性が強く菌の繁殖がしにくい」と解説する。

浅漬け業者「風評被害」で売り上げ激減

   メインキャスターの小倉智昭「この会社は同族経営で、典型的な中小企業のようです。ですから、衛生面で見逃したところがあったのではないのかな」

   岩井憲雄社長が報道陣の前にようやく姿を現し、「申し訳ない。油断があった」と涙を浮かべながら謝罪したが、会社幹部は「調査中なので」と原因や製造に付いての説明は拒んだ。

   コメンテーターのショーン川上(経営コンサルタント)「食品衛生法ではさまざまな基準が設けられています。でも、130項目近くあり、これらをすべてクリアしようとすれば、莫大なコストがかかる。中小企業には負担が大きいんです」

   この食中毒事件で大迷惑を被っているのが同業の浅漬け販売業者たちだ。「風評被害」もあって大幅に売り上げが落ちているという。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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