油断できない遠くの雷-次の瞬間に頭の真上からビカッ、ドカーン!

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   気象予報士の天達武史が雷多発地帯の福島県に出かけた。国道を北上し、トンネルを抜けると豪雨と雷が待っていた。天達は空を見上げて「あの雷雲は雷雲の天井と言われる上空8000メートル近くにあるようです」と解説する。トンネルに入る前の気温は34度だったが、トンネルを抜けると23度近くまでに下がっていた。

   メインキャスターの小倉智昭「なぜ急激に気温が下がったの」

   天達「上昇気流と関係しています。上昇気流は地表の熱を奪い、それが気温の急激な変化を招きます。気温の急激な変化は雷雲の原因となる入道雲を産み出します。上昇気流が多くなり、それが入道雲から雷雲へと変わっていきます」

一般家庭の十数日分の電気が一瞬で落雷

   小倉「雷の電流はどれほどの規模なの。急な雷にあったらどう逃げればいいの」

   天達「雷の電流は一般家庭が使う電力の数十日分が一瞬にして落ちると言われています。ですから、雷が鳴ったら建物や車の中に避難して下さい。車なら落雷しても電流は車のボディを通して道路などの地面に通ります」

   キャスターの菊川怜が「雷は凄い雨と一緒にやって来ることが多いので、雨宿りで木の下に逃げる人も多いと思うんですが…」と聞くと、天達はこう説明した。

「高い木の下が一番危険です。木に落雷すれば、その下にいる人にも落雷します。雨に濡れても、最低でも木などから4メートル以上は離れて下さい。そして、しゃがみ込んで下さい。雷は10キロ先まで聞こえると言います。雷鳴が遠いからと油断をしていると、次の瞬間には自分の頭上に落ちてくるかもしれません」
文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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