ご注意!夏に多発する脳梗塞と心筋梗塞―汗かいて血液ドロドロ

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   猛暑がおさまらないなか、「スッキリ!!」が湘南海岸に近い藤沢市民病院の救命救急センターを密着取材し、「残暑ならではの危険が見えてきました」と警鐘を鳴らした。

   炎天下でビール、焼酎をガブ飲みして海に入って溺れたり、急性アルコール中毒なるなど懲りない面々の他、就寝中に水分不足で血液がドロドロになって脳梗塞を起こした人など、夏特有の急患が増える。

朝、目が覚めたら左半身麻痺して意識もうろう

   ケース1―心肺停止状態で運ばれてきた砂まみれの50代の男性は、友人の話ではビール5本を飲み、酔ったまま海に入り溺れたらしい。医師による懸命の心臓マッサージや人工呼吸で心臓が動き始め呼吸も戻ってきたが、その夜、意識が戻らないまま息を引き取った。

   ケース2―搬入されてきたのは、意識がもうろうとした30代の女性だった。午前中から海岸でバーベキュ―をしていて、午後になって意識を失い倒れたという。友人の話では、バーベキューをしながらビール5本、缶焼酎5本を飲んだ挙句の急性アルコール中毒だった。医師は「暑いなかで飲む酒は利尿作用が強くなり、脱水症状になりやすい。からだのアルコール濃度が高くなり酩酊状態で運び込まれる患者が多い」という。

   ケース3―60代の女性は前日まで元気だったが、朝、目覚めたら左半身がマヒして動けない状態になったという。検査の結果、脳の血管が詰まってしまう脳梗塞を起こしていることが分かった。脱水症状も起きていた。

ノドが渇く前の水分補給と寝る前の1杯

   脳梗塞は夏に起こる傾向があるという。救命救急センター長の阿南英明医師は「暑さで体中の水分がたくさん奪われ、血液中の水分が減って血液がドロドロになり血管が詰まる。代表的なのが心筋梗塞、脳梗塞。そうした患者が夏は少し多くなる」と話す。

   司会の加藤浩次「脳梗塞は夏場に多いと考えていいんですか」これに内科医のおおたわ史絵が解説した。「やはり8月がピークになりますね。ノドが渇いたという自覚がなくても、体の水分が減り、血液中の水分が奪われドロドロになるんです。ノドが乾いてからでは遅いので、就寝前に予め水分を取るようにした方がいい」

   猛署はまだ続きそうだ。くれぐれもご注意を。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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