エース猪狩駿君が甲子園の始球式ピチャーに
試合終了後、泣きじゃくる選手を前に監督は、「ここまでできるというのはすごい。ものすごいと思う。一番いいチームだった。最高の夏でした」と称えた。
でも、これで終わりではなかった。双葉高校のエース猪狩駿君(2年)には大きな使命が残されていた。2012年8月8日、全国高校野球選手権大会の始球式のマウンドに立つことになったのだ。晴れ上がった夏空の下、仲間の思いを乗せて渾身の1球を投じた。
司会の小倉智昭「ぼく、ロンドン五輪に行っていて、この話、知らなかった。光南高校のエースはプロ野球5球団のスカウトが見に来るほどの好投手なんですよ。延長でしょ。敗れはしたものの頑張りましたよね。ただ、どうも、来年は連合チームでは出られないようです」と「相双福島」の最後の夏を残念がった。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト