おととい8月15日(2012年)、香港の活動家らが尖閣諸島の魚釣島に上陸し、不法入国の容疑で14人が逮捕された。コワモテの「愛国者」たちは「尖閣は中国のものなのだ」「日本は釣魚島から出て行け」といった主張を大声で叫んでいたという。14人は送検せずに強制送還という措置になることが有力だそうで、またまた日本の「弱腰」がクローズアップ。中国人に罰を十分与えないと、またドンドン来るんじゃないか、尖閣が占領されるんじゃないか。どこぞのファストニュースサイトも韓国問題に続いて、「ネット世論」をもとにイエローに大ハッスルしそうである。
活動家の狙いは「強硬措置」引き出して日中関係の悪化
「朝ズバッ!」ではコメンテイターの与良正男・毎日新聞論説委員が「弱腰」を代表するようなコメントをしていた。与良は「これまで外交的に妥協してきたからこうなってるという声」が強まっているのを感じ、「それも一理ある」と言う。だが、それはあくまでも一理でしかないようだ。上陸した活動家はプロであり、その狙いは日中関係の悪化。日本が強い措置を取れば、中国も対抗措置の悪循環で、上陸者の思うツボでもあるという。
与良「僕も弱腰だって言われるけど、『毅然とした態度で臨んで』と一言、言うのも無責任と思う。これ以上、(日中関係を)悪化させないために強制送還するというのは、ひとつの方法だ」
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト