病原性大腸菌O-157による大規模食中毒がまたしても発生。北海道の高齢者施設の入所者ら2人が死亡、98人が食中毒症状になったという。昨年(2011年)は焼肉店の生肉によるO-157大規模食中毒があり、大きな社会問題となった。
「感染源は食肉というイメージがある方、多いと思いますが」と進行の井上貴博アナが言う。しかし、今回は白菜の浅漬が原因と特定されたというのである。牛などの動物の体内やふんに見られるというO157とお野菜は一見縁遠い間柄のようだが、この菌がさまざまな経路で野菜に入り込む可能性はあり、野菜も決してO-157フリーな食べ物ではない。
塩分濃度低く死滅しない菌
専門家によれば、今回はO-157に汚染された牛のふんを堆肥に使うなどして、白菜に入り込んだことが考えられるという。また、浅漬け特有のリスクというものもあるようだ。「朝ズバッ!」によれば、O-157は塩分、塩素、熱に弱いが、浅漬けは塩分濃度が低くO-157が死滅しない。浅漬を洗わないで食べることも要因(浅漬けを洗って食べる人はいるのだろうか?)だという。実際、過去にも浅漬けが原因と疑われるO-157中毒が発生しているそうだ。
生野菜のO-157対策については、流水で洗う、水道水に衝ける、手をこまめに洗うなどが推奨されるとのことだが、もし今後もO-157野菜の食中毒が続けば、生肉だけではなく、生野菜や浅漬けも禁止されるかも?
文
ボンド柳生