韓国の李明博大統領がおかしい。突然、竹島を訪問して「我が領土だ」とぶったあとも反日発言が続き、きのう14日(2012年8月)はとうとう天皇に謝罪をもとめる発言が飛び出した。これまで日本との関係は良かったはずだが、大統領にいったい何があったのか。
2008年には天皇訪韓を招請してたのに…
問題発言は忠清北道・清原で開かれたセミナーで出た。 「(天皇が)韓国を訪問したいなら、独立運動で亡くなった方々に心から謝罪したらよいというのが私の願いだ」といい、さらに「『痛惜の念』という単語ひとつを使うためなら来る必要はない」とまでいった。
この「痛惜の念」というのは、1990年の盧泰愚大統領の来日の時に出た言葉だ。天皇は「わが国によってもたらされたこの不幸な時期に、貴国の人々が味われた苦しみを思い、私は痛惜の念を禁じえません」と述べた。いずれ官僚の作文だろうが、ストレートな謝罪は避けている。終戦後ずっと繰り返されてきたやり取りのひとつだ。
天皇への訪韓要請は、84年に来日した全斗煥大統領が最初だった。以来、要請は繰り返され、08年には李も直接天皇に要請していたはずだった。李は竹島に飛んだ10日、「命に代えても守らなければならない真のわが領土だ」といい、12日には竹島に飛んだ理由を「歴史問題に対する日本政府の対応があまりにも誠意がなかった」、さらに13日には日本政府を「国際社会での影響力は昔と同じではない」と話した。
大方の韓国メディアは竹島について大統領を支持しており、この日の天皇訪韓発言にもソウル市民は「国民のひとりとして正しいことをいったと思うよ」という。