大阪・上宮中学校「遭難騒ぎ」登り慣れた山とナメてた引率教諭

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   大阪市の私立上宮中学校の教諭、生徒ら12人が奈良県内の山に入山したまま帰宅予定の13日(2012年8月)から14日にかけて1昼夜連絡が途絶えた。警察などの捜索隊によって全員が無事に下山できたが、険しい山ではないハイキングコースでなぜ「遭難騒ぎ」が起きたのか。

去年の台風で登山道一変!下調べせず入山

   上宮中学山岳・アウトドア部が企画した奈良県東吉野村の明神平(1323メートル)の2泊3日の夏季合宿に参加したのは、顧問で引率の教諭2人と生徒10人だった。11日に出発し、11、12日は天神平でテント泊、13日に往路とは別のルートを下山して午後5時には大阪に戻る予定だった。ところが、引率教諭によると、下山途中で道に迷い、持参したテント10張やフライシートをかぶって野宿したという。

   13日は降雨量ゼロなのになぜ道に迷ったのか。原因は奈良県を襲った昨年(2011年)の12号台風だった。捜索隊に加わった登山ガイドが撮影した映像を見ると、倒木が折り重なり、人の踏み跡も見わけが付かないほど荒れ放題になっていた。

   引率した教諭は登山歴20年のベテランで、天神平には4回登っているという。ただ、昨年の台風後は登っていないうえ、下調べもしていなかった。教師には登り始めたときに、山が荒れていることはわかったはずで、下山ルートは大事をとって登ってきた道を引き返すべきだったのではないか。

   評論家の宮崎哲弥「台風や集中豪雨の後なので地形が変わっていたりすることがある。最低限、下調べをすべきだった」

   キャスターのテリー伊藤「台風で踏み跡が消えるなど、大前提としてあり得ることは常識。反省してほしい」

   幸い無事に戻ってこられた生徒にとっては、良い経験だったろうが、ちゃんと自力で下山するのが登山の基本だということを教諭と一緒に反省会を開いて学んで欲しい。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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