13日(2012年8月)夜から14日朝にかけて近畿地方を襲った局地的豪雨はお盆を直撃、京都などが大きな被害を受けた。田中大貴アナウンサーは「おとといの夜半、雷とともに豪雨が降りました。京都市内を流れる古川では橋まであと2センチに水位が迫り、大阪府全体では床上・床下浸水になった家屋は約2200棟にも及びました」と伝えた。
太平洋高気圧の勢力弱く南から湿った空気
被害が大きかった京都宇治市から平林領ディレクターがレポートした。萬福寺の住職は「本堂の中までにあっという間に水が流れ込んできました。まだ水は残っているが、業者はお盆休みなのでどうすることもできない」と困惑の表情だ。メインキャスターの小倉智昭が気象予報士の天達武史に、「なぜこれほどの局地的豪雨が発生したの」と聞く。
天達「おとといは日本列島全体を太平洋高気圧が被っていました。しかし、勢力が弱かったため、南から湿った空気が入り込み、それが上昇気流となって雨雲を発達させて局地的豪雨をもたらせました」
首まで浸かりながらビニール傘で窓割り脱出
宇治市内を流れる志津川の氾濫で、近くを通る道路で車に閉じ込められ、九死に一生を得たドライバーは「みるみるうちに水かさが増えてきて、首まで浸かるぐらいで、たまたま車に乗せておいたビニール傘で助手席の窓を割り、何とか脱出できました」とその時の恐怖を語った。
デーブ・スペクター(テレビプロデュサー)「京都は大雨が少ない場所と考えられていましたが、そこに今回の大雨ですから、慌てた人が多かったはずですよ」
高木美保(女優・芸農家)は「車に木製のハンガーを乗せておきなさいと言われます。大雨が降る東京などならこの道は危ないぞとわかるが、大雨が少ない地域ではいざというとき、混乱する」と話す。局地的豪雨は今晩は北海道方面に移動すると予想されている。