残り2秒のプレッシャー フェンシング太田が考えたコト

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   エース・太田雄貴(26)が残りわずか2秒で出した『突き』で銀メダルを勝ち取ったフェンシング男子団体フルーレのチームが番組に生出演し、当時の緊迫した模様を語った。

「タスキを繋ぐ気分で」

   メダルがかかった準決勝。千田健太(27)、三宅諒(21)、淡路卓(23)の3人が善戦し、33-30の3ポイント差。優位な状態でタスキを受け継いだ最後の太田の相手は世界ランク3位のドイツの選手だった。

   ところが矢継ぎ早に5ポイント連続して取られ、2ポイント差をつけられて残り9秒と後がない。ここから窮地に立たされた太田の逆襲が始まった。

   粘りで1ポイント差、残り2秒の土壇場まで進めた太田が1秒の間に放った『突き』が決まり同点に持ちこんだ。延長戦もこの勢いで先取し、決勝戦に進み銀メダルをものにした。

   司会の加藤浩次が「いや~すごい試合でしたね。残り2秒というときの精神状態ってどんなだったんですか?」に太田がこんな答えを。

「皆がすごい頑張っていた。駅伝のように1本のタスキを繋ぐ気分で、僕が負けたら全部ダメになってしまうので緊張しました。もういくしかないと。
   ただ、フェンシングを知っている人が見たら、何とブザマな突き方だと思ったでしょうね。本当は1回で決めなければならないのに2、3回突いている。本当に気持ちで突いた、皆がとらせてくれた突きです」
文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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