ニュースの疑問を深く掘り下げる「フカボリ」コーナーで「ソーシャル五輪」を取り上げた。日本選手団239人のうち125人がフェイスブックやツイッターを利用していたといい、五輪大会中、全世界で1万5000回を超えるつぶやきがあったという。だが、つぶやきに伴うトラブルや明暗もあった。
「追放」された選手も
多くの選手がネットの広がりに驚いていた。競泳女子の鈴木聡美選手(21)は「朝起きてフォロワ―が1万人を超えてびっくりしました。ありがとうございました」。ファンとリアルなトークを交わす選手もいた。フェンシングの太田雄貴選手(26)はメダルの保管方法を聞かれ「生です」などと答えていた。競泳の北島康介選手は「リオデジャネイロまで1460日」とつぶやき、記者会見でも話題になった。
一方、サッカーのスイスの選手は予選で敗れた韓国戦の後「韓国人選手をボコボコにして燃やしたい」とつぶやき、選手団から追放された。拳銃を手にしている写真を公開し、ツイッターを禁止された外国人選手もいた。
ツイッターで自らを鼓舞させ、好結果を導いたのは女子サッカーの大儀見優季選手(25)だ。決勝トーナメントが決まった2日後「最後に決めるのは、自分の意思。全ての行動の責任は、自分自身にある」と覚悟を示し、準々決勝、準決勝、決勝でもゴールを決めた。自分を奮い立たせるのに成功した例だ。
アナウンサーの笠井信輔が「選手を非常に近くに感じることができたソーシャル・オリンピックでしたが、ルールがありました。(1)1人称の日記形式に限る(2)舞台裏を見せない(3)出場者の情報を出さない(4)細かい議論をしない、などです」と解説し、「竹田さん、ソーシャル・オリンピックについてどうですか」と国際ジャーナリストの竹田圭吾に聞く。