「僕の憧れはプロにはない」東洋大の仕事と後輩育成を決心
2009年2月にとんでもない事件が起こる。ボクシング部員が覚醒剤の密輸容疑で逮捕され、部は活動休止、関東1部リーグから3部に降格されてしまった。大学の汚名をすすぐにはどうすればいいか。「人に頼るのではなく、自分で出よう」(村田)と現役復帰を決意した。そんな折、竹本先生の訃報が届く。
「亡くなられてから知ったのですが、先生は『オリンピック選手を育てたい』という夢を持っていた。高校王者や全日本王者は何人も出しているんですけど…」
その恩師のためにもメダル獲得が悲願だったという。村田には今後、プロボクシング界からの誘いがたくさん来そうだが、村田は「僕の憧れはプロにはない」と大学での仕事、アマチュア選手の育成を続ける決心を固めているようだ。
キャスターのテリー伊藤(タレント)「アマチュアを強くして欲しいという期待はあるね」
金メダルを取るのは難しいが、そのメダルを取る選手を育てるのはもっと難しい。いろんな経験を乗り越えてきた村田にはその資質もありそうだ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト