<今週のワイドショー>福島原発事故の東電ビデオ―「ピー音」1665か所!3分の2に音声なし

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   今週もワイドショーはオリンピックの洪水だったが、そんな中で重要なニュースも伝えていた。福島原発後の東京電力の社内ビデオ公開だ.映像そのものは150時間のうち3分の2には音声がなく、残り3分の1にも「ピー音」が1665回も入り、一部の幹部以外は顔もネームプレートもボカシが入るなど、およそ「公開」などと呼べる代物ではなかった。

   さらに、東京電力が編集した90分の要約版以外は、公開は報道1社につき2人まで、1日午前10時から午後4時までの6時間、録音・録画は禁止、期限は9月7日(2012年)までという制限付きで、見せたくないという姿勢がいかにも見え見えだ。

   それでも、原発の事故拡大にブレーキがかからず、東京電力が対応できずに慌てふためいている様子はわかる。「福島原発事故直後の東電ビデオ『本店!本店!大変です!3号機が爆発しました』」(テレビ朝日系「モーニングバード!」)というありさまだったのだ。なかには「東電『福島事故の社内ビデオ』五輪真っ最中に公開するずる賢さ」(フジテレビ系「とくダネ!」)とうがった見方も出たが、これまでの政府・東電の情報隠しからすれば、あながち的外れとはいえまい。

   150時間の映像を1日6時間ずつチェックしていくと25日間かかる。オリンピックも終わり、世の中が少し落ち着いてきたころの9月初旬に詳報を期待しよう。(テレビウォッチ編集部)

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