「日本はサーブ大国といわれていました。そのサーブでブラジルを崩す計画だったのですが、思惑通りに行きませんでした。そのため、決勝進出ができませんでした」
元女子バレー日本代表の大林素子はロンドンからこう解説した。きょう10日未明(2012年8月)に行われたロンドン五輪女子バレー準決勝で、日本はブラジルに3対0でストレート負け、銅メダルをかけた3位決定戦に回ることとなった。
韓国キム・ヨンギョン要警戒!100年に一人の逸材
3位決定戦の相手は韓国だ。スタジオの笠井信輔アナが「韓国チームで警戒しなければならない選手はだれですかね」と大林に聞く。
大林「キム・ヨンギョン選手です。体も大きくジャンプ力もある。日本でプレーしていた経験もあるので、日本の手の内は知っています」
田中大貴アナウンサーがキムの等身大の写真を示し、「キム選手は身長192センチの大型選手で、韓国では100年に1人の逸材といわれています。これまで女子バレーの日韓戦は31勝29敗でほぼ互角の戦いをしていますが、キム選手には要注意です」と伝える。
愛娘に「「お母さんがバレーをしている姿が見たい」といわれ現役復帰
ロンドンにいるメインキャスターの小倉智昭が「こんな凄い選手の攻撃を止められる選手はいるの?」と聞くと、大林は大友愛選手を挙げた。大友は30歳のシングルマザーで、今回の代表チームの最年長だ。1度は現役を引退したが、愛娘の美空(みく)ちゃんに「お母さんがバレーをしている姿が見たい」といわれ、8年前のアテネオリンピックで復帰した。
コメンテーターの深澤真紀(コラムニスト)は「日韓戦は日本の選手と韓国選手の両方に特別な思いがあります。激しい戦いになるでしょう」と話す。3位決定戦は日本時間11日午後7時半からだ。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト