TBS牽強付会!フェルメール最高傑作「真珠の耳飾りの少女」でなく「首飾りの少女」かい!?

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   この暑いなか、オリンピックだけではなく、美術の展覧会も熱いようだ。現在、東京・上野の国立西洋美術館で開催中の「ベルリン国立美術館展」が入場者20万人を突破したとのニュースが、なぜか美馬怜子プレゼンツのお天気コーナーのなかで伝えられた。

   美術展の「入場者、何十万人突破!」といった類のニュースは、それの主催やら協賛やらをしているメディアに限って報じると相場が決まっているので、今回のベルリン国立美術館展にも、おそらくTBSが噛んでいるのだろう。

自社主催「ベルリン国立美術館展」の宣伝

   17世紀フランドルの画家、ヨハネス・フェルメールの初来日作品が目玉のひとつなのだが、おやっと思ったのは「フェルメールの『最高傑作』である『真珠の首飾りの少女』をひと目見ようと、たくさんの人が訪れています」(美馬)とのくだりである。

   フェルメールの最高傑作として衆目の一致するのは「真珠の耳飾りの少女」(青いターバンに真珠のイヤリング)や「絵画芸術(画家のアトリエ)」といったところで、「真珠の首飾り」のほうは「最高傑作」の前に「円熟期における」とかの但しがあれば、まあ首肯できなくもないだろうが、紛らわしい表現だ。

   折しも、正真正銘(?)最高傑作の「真珠の耳飾りの少女」がすぐ近くの東京都美術館に来ているのである。もっとも「耳飾り」のほうは、主催が違うのかまったく話題に上らなかった。

文   ボンド柳生
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