古舘伊知郎も役員「そのような事実は把握していません」
この佐藤社長は元三越の呉服売り場の営業で、そこの顧客だった著名な劇画原作者に可愛がられ、編集プロダクションを任され、そこで古舘と出会ったそうだ。 そんな人物が複数のママたちに金を貸し付け、「利息は月3分」もとっているという噂があるというのだから穏やかでない。月3分というのは年利36%もの高利になる。立派な闇金融であるが、さらに問題なのは「(株)古舘プロジェクト」も佐藤社長も貸金業としての届けを出していないことだ。
日弁連前会長で『全国ヤミ金融対策会議』の代表幹事・宇都宮健児弁護士はこう語っている。
「(中略)トータルで10件以上、額も2億円となると、業として行っていると認定される可能性が高い。しかも相手が複数であれば尚更です。そうなると金利が年2・5%あっても関係なく、貸金業違反の可能性が高い」
視聴率でフジを抜いて快調のテレビ朝日だが、その看板番組の制作会社社長が「貸金業違反」に問われたら、古舘アナにも火の粉が降りかかるのは間違いない。さあ、どう答えるのか佐藤社長。「X」のママが愛人だという噂は否定するが、彼女のマンションの保証人になっていることは認めている。暴力団との交友も「絶対ない」と否定したが、闇金融についてはこう話している。
「ええ、『X』のママにはこれまで何度か合計5000万円くらいは貸したが、すべて返してもらった。(中略)他にも、これまで何人にも貸していたのは事実。10人以上は貸しましたかね」
さらにこういっている。
「最初は私のポケットマネーや、私が会社から借りて、それを彼女たちに転貸ししていた。でも、今では直接、会社から彼女たちに貸す形にしているものもある。返済中の分も含めると、トータルで残っているのは2億円強だと思います」
ただし金利は年2・5%だと借用書を見せたという。新潮は、個人でも会社でも金利収入を得てきたのに、その税務処理はどうしたのか。韓国クラブのママらに巨額の金を貸すのは尋常な行為ではないと批判し、「報道ステーション」でも闇金融問題を糾弾したことがある古舘アナを直撃する。だが、古舘アナは「そのような事実は把握していません」とそっけない。
しかし、報道に携わる制作会社の社長が貸金業の届けを出さずに多額の金を貸し付け、金利を取っていたというのは、無視していい話ではないはずである。ましてや古舘アナも役員として名を連ねているのだから、何らかの説明をするべきだと、私も思う。