女子バレーボール準々決勝の中国戦は、フルセットの末、3-2で日本が五輪で初めて中国を破り、ソウル五輪以来24年ぶりにベスト4入りを果たした。
選手にとってこれほど苦しい試合はそうなかったろう。シーソーゲームが続き、最後の第5セットも18-16の接戦を競り勝った。戦いすんで木村沙織選手は「予想以上にすごい試合になりましたけど、8月7日の今日の試合で勝つためにずっとやってきたので、本当に勝てたことが一番大きいですし、次に繋がってよかった」と話す。
中国側の「日本選手データ」混乱
ソウル、バルセロナ、アトランタと3大会連続出場した元代表の大林素子がロンドンから出演し、中国を破った要因をこう語った。
「まずですね、日本は五輪で中国に勝ったことがない。相性の悪い、嫌な相手だったんです。中国は日本と同じように速さと守りのバレーをするが、日本よりは背が高いんです。そこで勝つために守りを強化してきた。
木村選手がいるが、ちょっと狙われましたね。でも、江畑幸子(22)、新鍋理沙(22)がいい勢いを出してくれてがんばってくれたのが勝利の要因と思う」
代表選手10人のうち7人の背番号を変えた。相手チームは背番号でデータ入力する。本番で変えられたので相手は戸惑ったようだ。「日本も過去にそれをやられてアナリストが苦労したので、こちらもやってやろう」(大林)となったらしい。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト