なでしこジャパンの快進撃が止まらない。ロンドン五輪女子サッカー準決勝で難敵フランスを2-1で破り決勝戦進出を決めた。最後までハラハラ、ドキドキ、手に汗握る試合展開だった。
舞台となったサッカーの聖地、9万人収容のウェンブリースタジアムには大観衆が詰めかけた。なでしこジャパンの活躍は地元ロンドンでも注目されていて、日の丸の鉢巻きを締めたイギリス人の応援団の姿も目立った。
「フランス27本と日本4本」凌いで耐えて―少ないチャンスものにして泥臭い守り
前半、フランスの堅い守りを崩すことができず、攻めあぐんだ。硬直した試合が動いたのは32分だった。セットプレーのチャンスから、キャプテンの宮間あやがゴール前に絶妙なボールを送り、ゴールキーパーが取りこぼしたところを大儀見優希が押し込み先取点をあげた。後半4分にも宮間からのボールを阪口夢穂がヘディングを決めた。41分に1点失ったが、その後のフランスの猛攻に耐え逃げ切った。
終わってみれば、フランスのシュート27本に対し日本は4本。しかし、このうち2本を得点に結びつけたのだから、やはり強い。27本のシュートを1点に抑えたなでしこの守りは称賛される。泥臭く守り、少ないチャンスをものにするという、なでしこらしいサッカーだった。
スタジオ出演した元サッカー日本女子代表で日テレ・ベレーザ監督の野田朱美は、1点に抑えての勝因として「ゴールキーパーの差」を上げ、再三のピンチを凌いだ福元美穂のプレーを完全だったと称えた。また、熊谷、岩清水梓の体を張った守りも評価する。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト