「我が子ながらも、小さい頃からあまり面白みのない子供でした」と母・久美子さんは語った。3日(2012年8月)未明の競泳男子200メートル背泳ぎで銀メダルを獲得したが、入江陵介選手は「ずっと金メダルを夢見てきてやってきたので、銀メダルの結果にちょっと後悔はある。でも、いろいろな人に支えられて、声をからして応援してくれる仲間がいる中で泳げたことは最高に幸せです」と笑顔もなく語った。
水泳始める前は「ピアノや習字が得意な器用な子供」
入江には幻の世界記録がある。3年前の5月の日豪対抗戦で使用した高速水着が認可されず、200メートルの記録を取り消されてしまったのだ。入江が水泳を始めたのは小学校2年生のときだった。姉の南緖さんは「それまではピアノや習字などをする器用な弟でした」と話す。水泳を指導した矢野俊克コーチは「足の向きから背泳ぎに向いていると思った。ただ、欠点は泣き虫だったこと。自分の思い通りにいかないと、ゴーグルの中に涙が溜まるほど泣いていた」と振り返った。
世界一美しい泳ぎ―世界新「無効」の悔しさで成長
シドニー五輪100メートル背泳ぎの銀メダリスト・中村真衣は、「入江選手の泳ぎは余計な波を立てず、世界一美しいと言われています。体の軸がぶれない。それが強さの秘密です」と解説する。司会の笠井信輔アナが現在と昔の入江の写真を比べて、「体つきが変わっている。たくましさが感じられる」と話すと、コメンテーターのピーコ(タレント・ファッション評論家)も「顔つきが違う。水着問題などで嫌なことがあり、それが彼を成長させたのではないだろうか」と語った。
ショーン川上(経営コンサルタント)「日本は世界と対等に戦える選手の育成ノウハウを編み出したのではないか。欧米はいろいろな民族がいてその中から有望な選手をピックアップするが、日本はそれとは違うノウハウを培っているように思える」
日本は昔から世界でトップクラスの水泳大国だよ。何を言ってるんだろうね、このコメンテーターは。