きょう2日(2012年8月)未明に行なわれた競泳200メートル平泳ぎ決勝で、北島康介(29)はついにメダルに届かなかった。100メートルにつづく苦杯だ。最後の最後、タッチの差で銅メダルを手にしたのは後輩の立石諒(23)だった。オリンピック初出場。北島に勝ったことを聞かれた立石は、しばらく考えて「本当にあきらめないで努力してきてよかったなと思います」と話した。北島が大きかったが故にいつも二番手、しかしその背中を追ったからこそいまがある。
北島康介4位「水泳史に残るレース」悔しいけど悔いはないです
北島は吹っ切れた表情で「悔しいですけど、メダル獲れなかったのは。でも、諒が獲ってくれたので悔いはないです」といった。北島は予選5位だった。コースは2コース。立石はその外の1コースで隣り合わせだった。北島はスタートから攻めた。100メートルの折り返しでは世界新記録の線を超えていたが、150メートルから落ちた。じりじりと攻め上がる立石。最後はほぼ同時にゴールした。その差は100分の6秒だった。ゴールのあと、北島はボードを確かめ、隣の立石に手を差し伸べて抱き合った。このとき「よくやった」といったそうだ。
シドニー五輪の400メートルリレー銅メダリストの田中雅美は、「(北島に)しびれました」という。「前半からチャレンジして自己ベストをねらっていく攻めに、水泳関係者はみんなしびれたと思います。最後まであきらめなかった素晴らしい泳ぎだった。水泳史に残るレースです」。立石については「今回メダルを獲った若手はみんな自分を貫き通した選手」と称える。
司会の羽鳥慎一「最後に抜いた相手が北島さんだったというのが、いろんな意味を感じますよね」
星「レースを1本1本終えるごとに状態がよくなった」
水泳ではもう1人、女子200メートルバタフライで星奈津美(21)が銅メダルを獲った。16歳 のときバセドー病で呼吸があがって水泳どころではなくなった。これを克服してのオリンピックだ。レース後、「目標のメダリストになれたのは、いろんな人の支えのおかげです。感謝の気持ちでいっぱいです」と語る星を見ていた司会の赤江珠緒は目がうるんでいた。
田中「彼女の強さは最後の50メートル。 身長は164センチですがキックが強い。回転もあげられる」という。「嵐が好きなんだそうです」
立石と星がロンドンのスタジオに現れた。立石は「自分のレースをすればメダルを獲れると思っていた」とはなし、星は「レースを1本1本終えるごとに状態がよくなった」という。
田中が「ごめんね、嵐好きをばらしちゃった」
羽鳥「嵐は5人いますが、どのあたりがお気に入りで…」
星「リーダーあたりです」
羽鳥「コンサートは?」
星「1回しか」
羽鳥「9月20日、21日に国立競技場でありますから、伝えておきます」
なんだなんだ、嵐の話で終わっちゃった。