卓球女子シングルスの石川佳純(19)が善戦している。準々決勝でシンガポールのワン・ユエグを破っての4強入は、男女通して五輪卓球シングルで初の快挙だ。しかし、中国の壁は厚い。日本時間1日(2012年8月)午前1時から始まった準決勝では、1ゲームを奪ったものの中国のリ・ギョウカに力及ばず敗退した。
石川が尊敬する福原愛(23)も準々決勝で、世界ランキング1位の中国テイ・ネイにストレート負け。中国の強さを改めて思い知らされた。
今夜3位決定戦「自信持って戦いたい」
ただ、石川はまだメダル獲得のチャンスが残っている。1日午後10時半から始まる3位決定戦だ。対戦相手はシンガポールのフォン・ティエンウェイで世界ランキング8位。6位の石川とほぼ互角だ。石川は「(準々決勝で)負けはしましたけど、もっと戦えるという自信になったし、ティエンウェイ選手とは自信を持って戦いたい」と話している。福原にも団体戦でのメダル獲得が残っている。
キャスターのテリー伊藤「テニスと似ていますね」と言われたプロテニスプレーヤーの杉山愛が、「石川選手の判断力は素晴らしい。ミスしてもすぐ解決し、これでいいんだ、いいんだと頷いて切り替えがとても上手ですね」とほめる。
中国打倒にはもうひと押しだが、トップの座を脅かす存在に近づきつつある。その証しを残りの試合で見せて欲しい。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト