きのう31日(2012年7月)に行われたオリンピック女子サッカー1次リーグ最終戦は、なでしこは南アフリカに対してスコアレスドローだった。試合後に佐々木則夫監督は「次への準備をまず考えた。普通にやりながら、後半途中の経過次第でドローも狙おうとスタートした」と話す。
予選リーグ1位通過では7月に負けてる「フランス」と対戦
木下康太郎リポーターが佐々木監督に深謀遠慮をこう解説した。「南アに勝利してグループ1位通過だと、次の試合会場であるグラスゴーまで移動に丸1日かかります。それよりも2位になり、同じカーディフに残ることの方が負担は軽くなります。さらに、1位通過では7月に負けたフランスとの対戦となります。それを避けたいという考えもあったようです。決勝トーナメント初戦はブラジル代表との対戦となります」
ゲストの元日本女子代表でサッカー解説者の野田朱美は「2位通過なら、佐々木監督はイギリスとの対戦になると読んでいたのでしょう。でも、結果はブラジルとの対戦になってしまった。そのために、移動の負担もかからないカーディフに残ることを選んだのではないかと思います」と解説した。
コメンテーターの高木美保(タレント)「私も昨夜は見ていました。こんなベタナギ試合で大丈夫かと思いましたが、オリンピックではメダル獲得が大切。そのためにはいろいろな方法があってもいいと思います」
対ブラジル戦のカギは「飛び込まずチーム一丸の守り」
笠井信輔アナがロンドンにいる司会の小倉智昭に「きのうの南ア戦はどうでしたか」と聞く。小倉は「スコアレスドローにしたのは大正解。1位通過ならライバルのアメリカやフランスとの対戦する可能性があり、ベスト8で消えるかもしれない。決勝まで残るには、格下相手でもスコアレスドローにした方が有利」としたり顔で解説する。
笠井「対ブラジル戦での注意すべき点はどこですかね」
野田「飛び込まないこと。個人技ではブラジルが上ですから、冷静になりチーム一丸で守ることです」
試合は日本時間で4日午前1時キックオフだ。