「水俣病」救済申請7月で締め切り…厚労省「60年間前に食べた魚の証明書出せ」

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有機水銀を含むヘドロ処理終わったのは平成2年

   水俣市の対岸に位置する天草で、医師団と被害者団体がこの6月に大規模な検診を行った。集まった約600人のうち9割に手足がこわばったり、ふるえや耳鳴りに悩まされる水俣病特有の症状が認められたという。これらの人たちに過去に食べた魚をどう証明しろというのか。症状で判断する以外に方法はないのだが、厚労省の担当者はこの検診結果を「主観的な診断」だからと一顧だにしない。ならば国が自ら徹底的な健康被害調査をしたらどうかと言いたくなる。

   国はチッソが昭和43年に工場廃水を止め、その後の調査から水俣病の発症する可能性はなくなったと判断して、昭和44年12月以降に生まれた人は症状があっても救済対象から外している。ところが、熊本大の研究班が昭和48年に魚介類の調査をしたところ、高濃度の有機水銀が検出された。44年以降も海底には有機水銀を含むヘドロが残されたままで、ヘドロの処理が終わったのは22年後の平成2年になったからだ。

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