柔道・海老沼「金」逃す!ちょっと油断して…準々決勝の判定逆転生かせず

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「せっかくもらったチャンスを力不足」で一本負け「銅」

   ともあれ海老沼は準決勝に進んだのだが、あっけなく負けてしまう。世界選手権王者とは思えない結果だった。3位決定戦では豪快な一本勝ちを見せたが、いかにも遅い。ロンドンのスタジオにいる海老沼と師匠の吉田秀彦氏に司会の羽鳥慎一がいろいろ聞くのだが、いまどきの若者にしては珍しく口が重い。「金メダルを目指していたのでくやしい」。吉田も「本人が一番納得していない。ちょっと油断するとこうなる。これがオリンピック」という。バルセロナの金メダリストだ。

   問題の判定が覆った件を聞くと、「自分は勝ったと思っていた。判定には複雑でした。 せっかくもらったチャンスを力不足で…」と、やっぱり話はそっちへいってしまう。終わりごろになってようやく笑顔を見せたので、羽鳥が「やっと笑顔になった。帰ったら何をしたいですか」と聞くと、「ごはんをいっぱい食べたい」

   誤審の問題では、篠原信一現監督がシドニー五輪で、金のはずの一本が認められず銀メダルになった判定があった。当時の山下泰裕監督らが抗議したが覆らなかった。選手だった篠原は「自分が弱いから負けた」としかいわなかった。この判定が審判のシステムを変える契機にもなっている。海老沼の判定では、コメンテーターの石原良純(タレント)らもいろいろ口をはさんでいたが、この間、だれもシドニーの話を口にしなかった。もう覚えていないのか。シドニーからわずか12年 なのに。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト