【特別付録】安うま味酒覧 秋葉原AKB60の聖地「赤津加」で穴子照り焼き、ほたてかき揚げ…
秋葉原の電気街口を出て左折、中央通りを渡ると、メイドたちの可愛い声に出迎えられる。電気街のメイド喫茶が林立する中に、奇跡のように残っている2階建ての居酒屋が「赤津加」だ。昭和29年開店だそうである。かつて花柳界だった雰囲気を残す少し傾いたカウンターや小上がり。6時半に予約しておいたが、われわれの所だけが空いているだけで、次から次に訪れる客たちは中を覗いて渋々帰って行く。
まずはビンビールで乾杯し、穴子の照り焼きとほたてのかき揚げ、鶏もつ煮込みを頼む。AKB48の聖地と化したアキバだが、ここだけはわれわれオジンの聖地。子供は出入り禁止のR-20酒場、いうなればAKB60(歳)ですな。居酒屋探訪家・大田和彦が「往年の居酒屋の典型として登録文化財に指定すべき!」だと書いているが、その通りである。