東電「緩やかな殺人罪」福島原発現場の陰湿―社員は除染オフィス、作業員は高線量要員

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文科省の放射線量隠し争点―線量計設置業者が提訴

   朝日新聞ばかりで恐縮だが、7月26日付で注目される裁判が始まったと報じている。「福島県内の学校や公園などに放射線量計を設置する契約を国と結んだ業者が不当に契約を解除されたとして、国に約3億7000万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こした。 この業者は『アルファ通信』(東京都中野区)。訴状によると、同社は入札を経て、同県内の600カ所に線量計を設置する契約を昨年8月に約3億7000万円で文部科学省と結んだ。

   その後、設置を進める途中で文科省が『測定値が正確でない』などと改善を指示。納入期限を約1カ月延ばしても線量計の改良が間に合わなかったとして、文科省は11月に契約を解除した。同社は『突然の設計変更を求められたうえ、不合理な納入期限を押しつけられた』と契約解除の無効を主張している」

   この日、文科省側は答弁書を出してこなかった。この裁判で真に争われるのは、文科省のやっている放射線量を低く発表する「線量隠し」の実態と、文科省とつるんでいる線量計メーカーとの癒着構造である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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