「ビックリしました!」とキャスターのテリー伊藤が言う。ロンドンオリンピックの男子サッカー日本代表が初戦で強豪スペインに勝つという番狂わせを演じたのである。「スッキリ!!」ではなでしこから三歩下がって扱われる男子ジャパンだが、けさ(2012年7月27日)はトップニュースに躍り出た。
城彰二「トーナメント、優勝を見据えて全力ではなかった」
「加藤さん、引き分けでも御の字だって言ってたのに、勝っちゃったじゃないですか」とテリー。番組の司会者でサッカーに詳しい加藤浩次はきのう、スペインは強いからと敗北主義的な態度を見せていたのである。加藤は「そこ(勝つこと)まで考えてなかったから、選手たちに謝らないといけないですね。すいません、ほんとに」と冗談交じりに謝罪した。
解説者の城彰二(元日本代表)も「みなさん奇跡というが、これは実力ですよ」と鼻高々だった。たしかに日本の選手はみな勤勉な働き蜂のようだったが、スペインのほうはセクシーどころか、腹の出た引退間近のベテラン選手の集団のようだった。もっとも1人退場者を出したことや、「トーナメント、優勝を見据えて全力ではなかった」(城)こともあるだろう。
番組のキャプションは「メダルも見えた」と、にわかに強気なものになっていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト