女子のなでしこに続いて、男子サッカーもロンドン五輪初戦に勝った。それも実力ナンバーワン、優勝最有力のスペインときたもんだ。大金星である。日本はメキシコ五輪以来、五輪メダルとは縁がない。44年ぶりの快挙につながるか。
酒井宏樹「勝ったぞ~、まぐれではないよ!」
スペインはフル代表がワールドカップの南アフリカ大会を制し、欧州選手権も2連覇した。バルセロナ流のパスを主体とした華麗なサッカーは、U-23の五輪代表にも受け継がれている。対する日本のこの世代はちょっと影が薄い。
しかし、始まってみると関塚ジャパンは善戦した。ただ、再三のチャンスにも決定力がいまひとつ。試合が動いたのは前半34分だった。コーナーキックに大津祐樹選手(ドイツ・ボル シアMG)が足で合わせて先制した。
スペインは前半41分、DFがレッドカードで1発退場。10人での闘いになってしまったが、さすがスペインだ。後半の猛攻には目を見張るものがあった。これには日本中が手に汗を握ってハラハラしたが、日本はこれをなんとかしのいで逃げ切った。まあ、疲れた。が、ともあれ勝ち点3は大きい。
ゴールを決めた大津は「初戦がすごく大事と思っていたので、点を取れてうれしい」と語ったが、「朝ズバッ!」は日本選手のツイッターも画面の隅で流し始めた。再三のシュートを決めきれなかった清武弘嗣選手は「ナイスゲーム。次はしっかり決めます。 まだ1勝しただけ」。酒井宏樹選手は「勝ったぞ~(^^)まぐれでは絶対ないよ!」と言う。
イギリスでもスペインから1勝にビックリ!「勝ったじゃないか」
スタジオにはなつかしや元日本代表のMF森島寛晃が登場して、「いいゴールだった」と細かく解説してみせた。司会のみのもんたは「日本も体力負けしてませんよね。一番の勝因は何ですか」
森島は「日本の立ち上がりの入り方ですね」と言い、王者の攻撃を防ぐのではなく積極的に攻めにいったことで「スペインは素晴らしいが、それにリズムを与えなかった」
もうひとつは後半にスペインに押し込まれた時の吉田麻也選手(オランダ・vvvフェンロ)の役割だったという。「ドタバタするのを抑えていた」
みの「大津選手は愛称が『チャラ男』だって」(大笑い)
少年時代の恩師によると、負けず嫌いで努力家だったという。そうだろ。ホントの「チャラ男」じゃ代表にはなれない。高畑百合子アナも「日本の勝利は現地でも大きな話題で、町を歩いていても日本人とわかると『勝ったじゃないか』と声をかけられます」と話す。
さて、今後の課題はというと、森島は「決定力!」というボードを出した。そいつぁ森島さん、あなたの時代からいわれてる。この試合でもいくつシュートをはずしたか。そのくせ森島は予想を「金」としていた。
次の試合は30日がモロッコ、2日がホンジュラスだ。相手の格が下がると決定力も上がるんだが、さてどうなるか。