なでしこジャパンが金メダルに向けて幸先よいスタートを切った。26日未明(2012年7月)、開幕したロンドン五輪女子サッカー第1予選でカナダと対戦し、2-1で初戦を飾った。水曜日のレギュラーコメンテーターのサッカー解説者・松木安太郎がけさ26日も出演して勝因を解説した。
松木安太郎「得点チャンスまだ2回あった。もう1点取れた」
なでしこが先取点をあげたのは前半33分。澤穂希からパスを受けた大野忍が川澄奈穂美にバックパスでつなぎ、川澄がゴール右サイドに蹴り込んだ。さらに44分には、鮫島彩のクロスに宮間あやが頭で合わせて追加点を決めた。
松木はきのう(7月24日)のモニバドで、「3-1以上でなでしこ勝利」と予想していた。司会の赤江珠緒からその点を突かれると、「チャンスはもう2回あった。その1つが決まっていれば3点だった。ですから予想はぶれていません」
赤江「今回の勝利のポイントをお願いします」
松木「澤、大野、川澄。この3人の名前が出てくれば日本のチャンスだといいましたが、まさにその通りになりました。大野選手は川澄選手が後ろに来ていることがわかっていましたから、バックでパスを出した。川澄選手はシュートしか狙わなかった。右のインサイド、川澄選手は得意なんです。この3人のプレーが素晴らしかったということです」
赤江「次は2点目ですが」
松木「1点目と同じような形を作りました。そして最後、宮間選手と相手のディフェンダー、背の高さからすると、宮間選手が全然小さい。それなのに決まったのは、まずゴールキーパーが(カナダにとって)タイミング悪く出てきた、宮間選手は大きい相手選手の合間をぬってボールから目を離さなかった。それで頭にきちっと当てることができた。見事なゴールでした」
カナダより手強い次の相手スウェーデン「からだ大きくボールさばきうまい」
赤江「日本の失点は?」
松木「これは今後の課題としてあげておきます。攻撃に移って、サイドの選手がボールをつなげようか躊躇した時に相手にボールを奪われている。切り替えが遅かった。これを次のスウェーデン戦の課題にしてほしい」
司会の羽鳥慎一「スウェーデンはどんなチームですか。南アフリカに4-1で勝っています」
松木「スウェーデンも大きくて、カナダよりボールさばきがきちっとできます。カナダよりうまいです」
口数が多く、笑いも交えた話しぶりはあったが、いまひとつピンとこない解説だった。さて次のスウェーデン戦、松木によれば、日本の鍵を握るのはやはり澤の出来だという。ただし、初戦の時のような勝敗や得点差の予想はしなかった。