福見友子「悲願の五輪・念願の金メダル」谷亮子の陰で苦節10年

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打倒アリナ・ドゥミトル(ルーマニア)の秘策「時間差背負い投げ」

   転機が訪れたのは昨年(2011年)12月のグランドスラム東京大会だった。ライバル浅見との決勝対決で結果は一本負けだったが、手応えを感じ「自分でやりたいことが実感できた。変な呪縛を全部振り払い、伸び伸びと試合ができたと思った」という。

   そして5月に行われた五輪最終選考会を兼ねた全日本体重別選手権。持ち味だった素早い連続技が帰ってきて、悲願の五輪代表を決めた。

   田中大貴アナは「ロンドン五輪で金メダルをとったときに、一番多くの人が涙を流すのは福見選手だと思います」というと、女優の高木美保は「言わないで下さい。もう涙が出てきちゃった。切なくて…」

   ライバルは北京五輪で谷を破って金メダルをとったルーマニアのアリナ・ドゥミトル選手と見られている。福見の得意技である背負い投げは熟知されているが、相手の懐に入るタイミングをずらす時間差背負い投げを工夫した。その大一番は日本時間の28日午後5時30分から始まり、決勝は29日午前零時にお行われる。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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