オスプレイまるでガンダム「独自に安全性検証」って日本にそんな技術あるの?

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   米軍岩国基地への陸揚げを終えた新型輸送機オスプレイの映像を米海兵隊がきのう24日(2012年7月)に公開した。細長いボディーにそって折りたたまれていた主翼がゆるゆると回転して正規の位置に収まると、エンジン部分も上を向きローターが伸びていく。まるでガンダムかなにか、絵空事みたいだ。

国民新党・下地幹事長「ばかの骨頂。オスプレイ問題甘く見てる」

   まさしく新時代の航空機である。操縦がむずかしいとかデリケートだとか、コンピューターがどうとかこうとかも当然のことに思えてくる。問題は安全性だという。野田首相も「安全性が確保されないかぎり飛行しない。独自に検証する」と話した。今週末には政府の調査団が訪米し、4月(モロッコ)と6月(フロリダ)に起こった事故の調査報告も間もなく出る。日米合同委員会もあす26日開かれる。これらを踏まえて「安全性」が判断されるということのようだ。

   しかし、与党・国民新党の下地幹事長(衆院沖縄1区)は、「運び込んでから合同委員会なんてばかの骨頂。オスプレイ問題を甘く見ている」とボロクソだ。きのうの国会でも、「落ちない飛行機なんてありえない。問題はどうやって沖縄を説得するかだ」(自民・山崎努氏)と質問が出た。森本防衛相は「アメリカのデータを日本で独自に確認してていねいに説明する」と答えていた。

   住民の説得は政治問題だが、そのもとになる技術の話は本来アメリカの仕事。それを日本が独自に責任を持つという。ご苦労さまなことだ。独自に検証なんて日本にそんな能力があったか?

実用配備から足かけ7年。米海兵隊航空機では低い事故率

   そもそも、実用配備になって足かけ7年か。すでに世界各地に展開されている飛行機にあらためて「安全か」とはおかしな話だ。「事故が多い」はいまやオスプレイの枕詞だが、事故率を見るとむしろ海兵隊の全航空機の平均事故率よりは低い。それがなぜ「危険だ」となるのか。そこがわからない。

   しかし、司会のみのもんたは「オスプレイは危険」で固まっている。いずれ行なわれる飛行訓練では、山口県に近い新たなルートが使われる可能性がいわれている。「安保で守ってやってるんだから危険な訓練させろってのはおかしいよね。これをアメリカの新聞がどこまで報道してくれているか。外国人記者クラブでアピールしないと」なんていう。さらに、「なぜこういうものを日本に持ち込むんだ。日本の国民の気持ちを逆なでするのは どういう意図なのか」ときた。アメリカは「こういうもの」とも思っていないし、逆なでの意図なんてありゃしない。安全だと思っているんだから。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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