依然わからない「地震の直接損傷」「水素発生の原因」
これでこの事故に関する4つの調査報告がそろった。民間、東電、国会、政府の4つを並べて、司会のみのもんたが「どれを一番にしますか」
三屋裕子(スポーツプロデューサー)「原発への地震の影響について、国会の事故調は影響があったといってます。それがわからないというのは不安ですよね」
それぞれの総括を整理すると、民間は「官邸の危機管理が場当たり的で泥縄」、東電は「想定外の津波が原因」、国会は「明らかに人災」、そして今度の政府は「さまざまな問題点の複合」となる。
みの「人災というのがわかりやすい」
杉尾秀哉(TBSテレビ報道局解説・専門記者室長)「言葉がはっきりしてる。国会は政治的立場が鮮明。これに対して、他はいろいろ配慮が感じられ、論点がはっきりしなくなる」
地震による機器の損傷でも見解は分かれた。民間は「考えがたい」、東電は 「ほとんどない」、国会は「損傷がなかったとはいえない」、政府は「認められない」だ。
みの「津波だって地震だろうよ、違う?」
杉尾「事故の最初のプロセスがどの報告書でもよくわからない」
みの「建屋は吹き飛んでる」
杉尾「でも、どうして水素が発生したかはわからない。燃料がどうなってるかも…。放射能が強過ぎて近寄れない」
潟永秀一郎(「サンデー毎日」編集長)「にもかかわらず再稼働は先行している。事故から学ぼうという姿勢がどうなっているのか」
けさの朝日新聞が「事故の責任を問われるべき人や組織や思想が、あたかも3・11などなかったかのように物事を動かしている」と書いていた。まさにその通りだ。