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大飯原発再稼働で節電緩和の嘘っぱち!供給電力増やさず火力発電次々停止

   最後に、ポストの大飯原発が再稼働したから節電緩和したなど嘘っぱちだと、真っ当に吠えている記事を紹介しておく。要は原発を再稼働させたから電力が足りたと印象づけようとする、電力マフィアの姑息な企みだというのである。なぜなら、大飯原発が再稼働しても関西電力の電力量の供給は全く増えていないのだ。それは3号機を再稼働した後、一部の火力発電所を止めているからだと追及する。

   また、電力の想定需要は観測史上もっとも猛暑だった2010年を基準にしているから不当に高く見積もられている。今年は平年並みになる予想だから、需要予測を修正すべきだと主張する。

   もちろんここまで電力不足をアピールするのは、さらなる原発再稼働を進めたいためで、そのドンである仙谷由人・民主党政調会長代行は産経新聞のインタビューで「ストレステスト(耐性検査)が済めば、その他の原発も粛々と動かすべきだ」と明言している。7月19日のJ-CASTニュースはこういう報道をしている。

「経済産業省の原子力安全・保安院はきのう18日(2012年7月)、 関西電力・大飯原発と北陸電力・志賀原発について、敷地内の断層の再調査を指示した。この日に開かれた専門家会合で活断層の疑いが出たためだが、両原発とも設置許可申請は1980年代半ばだ。いま頃になってずさんとも何ともいいようがない」

   電力マフィアや原発推進派の連中には、反原発デモの広がりが見えていないようだ。「週刊ポスト」がいうように「国民よ、怒りをもて官邸前に大集結せよ!」である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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