橋下徹の下半身「性欲非常に強くSっぽいコスプレ好き」週刊文春スクープに降伏

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ジタバタせず天晴れなメディア対応―そのうち夫婦で仲良くテレビ出演か

   いまや「次期総理に最も近い男」とまでいわれる橋下市長を襲った下半身スキャンダル。橋下がどう反論するのか注目されたが、意外にも、メディアの会見に応じてすんなり事実関係を認めた。

   一応、文春の報道に対して「全部間違っているわけじゃないが、全部事実でもない」とささやかな抵抗はしたが、これまでは同誌を「バカ文春」と批判してきたのに「今回はバカとはいえないですね」と降伏した。

「正直、大変な状況だ。親のポカで、子供には本当に申し訳ない」「知事になる前までは、聖人君子のような生き方をしていたわけではない」「公人になる前でも、僕自身の人間性を判断する要素として報じられてしまうのは仕方がない」「家でものすごいペナルティーが待ってますよ。妻と大変な状況です」

と汗を浮かべながら弁明した。この報道に政治的思惑を感じるかという質問には、「それに絡めるのはひきょうだ」と、そこへ逃げ道は求めないと述べた。

   翌日も会見で、妻に謝り続けたがダメだと、自分のことを「最低の父親、最低の夫」と語ったが、それ以上のことは「家庭内のこと」と15回繰り返して話さなかった。

   私は橋下市長という男はきな臭いと思ってはいるが、この会見をテレビで見ていて、思わず橋下徹というのはたいしたやつだと感心した。こういう場合、たいていの男はノーコメントと一切口を噤むか、しつこく食い下がる報道陣にキレて怒鳴るかだが、橋下は逃げもしなければ、バカ文春を名誉毀損で訴えるなどという世迷い言も口にしなかったのは立派である。

   他県の女性たちはわからないが、大阪人はこんなスキャンダルで橋下市長から離れる有権者は僅かであろう。何しろ横山ノックを知事に選んでしまうお国柄なのだから。しばらく経ってから、奥さんが出てきて「しょうがない亭主」だといいながらも、2人仲良くテレビにでも映れば、「カミさんには一生涯頭が上がらないやつ」という評価はついて回るが、「意外にいいやつじゃん」となるのではないか。自分で考えたのか、知恵者がいたのかわからないが、ここまでは天晴れなメディア対応だったと思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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