週刊誌には硬軟取り混ぜさまざまな記事で出るが、今をときめく人物のスキャンダルが一番の「売り」となるのは今も昔も変わらない。ついにというか、とうとうというか、次期総理の呼び声もある橋下徹大阪市長の不倫問題を報じる記事が2012年7月26日号の「週刊文春」に掲載された。橋下本人も昨夜(7月18日)、緊急会見しておおむね事実関係を認めた。
「スチュワーデス姿の私を抱いた!」大阪・北新地の20代後半女性「週刊文春」告白
記事は「橋下徹大阪市長はスチュワーデス姿の私を抱いた!」と題し、橋下が府知事に就任する前の2006年頃、大阪・北新地の高級クラブの20代後半の女性と不倫関係にあったと報じている。
橋下は通常、大阪市と書かれた看板を背景に取材に応じるが、今回はそこから5、6歩離れた大阪市という文字のない壁を背にカメラに向かった。「あのう~」と前置きして、「今回は週刊文春にバカはつけられない。全部間違っているわけでもないし」と一部を認め、「知事になる前は聖人君子のような生き方をしていたわけでない。クラブに行って、ホステスと飲食する場合もありますよ」と笑顔をみせながら釈明した。「奥さんは知っているのか」という質問に対しては、「はい、記事は読んでいます。妻は普通の主婦ですから、正直、大変な状況です。ものすごいペナルティーが家で待っています」と神妙な表情を交えながら答えた。
番組共演の赤江珠緒「そうですね、なるほどみたいな…、ハハハッ」
司会の羽鳥慎一が赤江珠緒キャスターに「知事になる前は、たまちゃん、一緒に番組に出ていましてよね」
赤江「そうですね。たしかに聖人君子という方ではなかったので、なるほどみたいな…。ハハハッ」
羽鳥は「胡桃さん、どう思いますか」と作家の立花胡桃に振った。
立花「私も元ホステスなので、ホステスの立場からすると、この女性はプロ意識に欠けると思いました。家庭があるのを知っていて仕事場で出会ったのだから、もっと割り切らなければいけないし、暴露するなら奥さんに直接すればいいのに」
タレントの松尾貴史「清新で清潔なイメージがあったのでダメージは大きいかも知れないが、この時期にこういう形で出てくるには何か理由があるのかなと思っておいた方がいい」
テレビ朝日デレィクターの玉川徹「男女の問題は他人が口出しすべきでないと思うが、政治家として影響ないとはいえないだろう」
こうしたスキャンダル報道にどう対応するかも政治家の器量のひとつだ。市民の先頭に立ち、改革を進めるリーダーとして、さらには解散・総選挙を控え国政進出が期待される中、どう切り返していくか。