福島4号機で「核燃料棒」試験的取り出し―破損状況など調査

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   原発事故に関するニュースを聞く機会は1年前などにくらべれば減っているが、聞けば不安で不愉快にさせられることに変わりはない。福島第一原発4号機で燃料棒の取り出し作業がはじまったという。以前の予定より早いような気がするが、聞けば燃料の破損状況などを調査する目的で試験的にやっているのだという。本格的な取り出しは来年(2013年)12月にはじまる予定だ。

   4号機プールには燃料棒が1500本以上あり、わりとフレッシュなものが多いとされる。プール崩壊などの危険性も指摘されているなか、なんとも悠長な日程に聞こえるが、取り出しを焦って事故を起こされても困る。いずれにしても困るのだ。

取り出し後の保管場所いまだ見つからず

   「スッキリ!!」によれば、1~3号機にも燃料棒が合わせて1500本以上あるという。こちらはメルトダウンで人も容易に近づけない。「燃料取り出しの技術的な見通しが立っていない」(森圭介アナ)といい、少なくとも20年以上かかるらしい。

   司会の加藤浩次が眉をひそめながら言う。「もっとかかるかもしれない。1~3号機はメルトダウンしているから、どうしていいかわからない状況でしょう」

   取り出した燃料はとりあえず原発内の共用プールに移すというが、こちらの容量も一杯になるかもしれないという。「取り出したものをどうするのかという議論はまだ行われていない」(森)そうである。

   ただでさえ引き取り手に困って原発内に溜めこんでいた燃料棒を、どこに持って行けばいいのか、どうすれば安全なのか。誰がわかっているのだろうか。

文   ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト
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