原発依存率の意見聴取会「なし崩し再稼働・長期維持」への既成事実作りか

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   おととい15日(2012年7月)ときのう16日に仙台市と名古屋市で開かれた、将来のエネルギー政策について国民の声を聞く政府主催の意見聴取会に電力会社の社員が参加、意見を述べたことから両会場とも紛糾する場面があった。

中部電力社員が発言者「この先5年、10年、福島原発被害なし」

   この意見聴取会は2030年の原発依存度として、国が示した「0%」「15%」「20~25%」の3つの案に対し、それぞれを支持する立場から抽選で選ばれた3人ずつの計9人が意見を述べるというもの。リポーターの清水貴之によると、名古屋会場の発言希望者は「0%」が106人、「15%」が18人、「20~25%」37人。37人のうちの3人の1人が中部電力の社員だった。

   この社員は「中部電力に勤める会社員です」と名乗り、「個人として意見を述べたい」として「福島原発の事故で放射能の直接的な影響で亡くなった人は1人もいません。今後5年、10年たってもこの状況は変わらないと考えています。このままでは日本は衰退の一途をたどると思います」などと述べた。これに対し、会場では「うそだろ!」「うそをつけ!」「回しものか、お前は!」といったヤジが飛んだ。

   終了後も「当事者の電力会社の人は発言するべきではない」「われわれは電力会社のアリバイ作りに利用されたのか」「(電力会社社員の発言が)きのう(15日)は仙台、きよう(16日)は名古屋、そんなに偶然が続くのか」といった不満や批判が出た。仙台でも東北電力の幹部が発言し一時混乱した。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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