将来の原発依存度をどうするかについての国民の意見聴取会がきのう16日(2012年7月)、名古屋市で開かれた。政府は2030年に原発0%、15%、20~25%のどれかにするかシナリオを提示し、聴取会で希望者のなかから抽選で選ばれた3案3人ずつ9人が意見を表明する。
そのなかに中部電力の社員が個人的に出席しており、20~25%案を支持し、「福島の事故で死んだ人はいないし、これからも出ないと思う」などと持論を展開したという。前日に仙台市で行われた聴取会にも電力会社の役員が出席していた。
一般国民の意見といえるか。直接の利害関係者
原発についての意見を聞くべき「国民」のなかに、この問題の直接的な利害関係者である電力会社の社員は含まれるべきなのだろうか。番組コメンテイターのテリー伊藤は「聴取会には原発反対の人が多くなる。賛成の人はなかなかいられない(出られない?)んで、電力会社の社員が出ても『あ、こういう意見もあるんだ』ということで、いいと思う」と賛成していた。
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ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト